国内コロナ初期対応の分析

2022-02-01

インタープリター部門特任准教授の定松先生と、前特任講師(現・慶應義塾大学)の見上 公一 先生による論考、「2020年コロナ禍・最初の緊急事態宣言までの科学と政治」が、『生物学史研究』101号に掲載されました(署名は定松先生のみで、見上先生は文中でコメントしています)。安倍(元)首相による全国一斉休校の要請(2020年2月27日)から最初の緊急事態宣言発出(同4月7日)までの、日本政府と旧・専門家会議を中心とする動きを日刻みで精緻に追った労作です。ご関心の方は是非ご覧ください。

定松先生のコメント:
科学技術社会論などでも日本政府、とくに旧専門家会議の動きについては評価が分かれています。本稿では、既存文献によりながらではありますが、初期の動きに絞って日本政府の動きを検証しました。そのうえで、見上先生との応答を通じて、専門家会議を評価する/批判する、という見方の分岐がどこで生じているかを明らかにすることができたと思います。